傷を早く治す湿潤療法とは?

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湿潤療法という言葉は最近よく聞きます。従来の傷口を乾燥させるドライヒーリングに疑問がもたれ湿潤療法(モイストヒーリング)が見直されています。いろいろな情報媒体で取り上げられていい治療法だとは思うのだけど、どのように治療をしたらいいのか、この治療法で間違えてないかなど疑問はつきません。正しい知識で治療を続けていきたいです。

湿潤療法とは

潤い

湿潤療法はモイストヒーリング・閉鎖療法・うるおい療法とも呼ばれ最近特に注目されております。考え方はいたってシンプルで傷を消毒せず、乾燥させない事で傷跡を残さず早く治療できると考えられる療法の事です。自然治癒能力を利用した治療法です。

湿潤療法とドライヒーリング

では具体的に従来の治療法と比較しながら説明してみたいと思います。

従来の治療法は患部を消毒してガーゼ等で傷口を塞ぎ経過を見て治療します。こうする事で患部の傷口をきれいにして、外気から傷口に触れないようにして守り瘡蓋を作り傷口を更に守る事で治療します。しかしこの治療法では傷口がガーゼにくっつき治りもそうですが傷跡が残りやすい事でこの湿潤療法が見直されました。

湿潤療法では傷口を水で洗い流してガーゼで傷口を塞がずに、ラップなどで傷口を覆い湿った状態を維持しながら傷を治していきます。

湿潤療法の特性

湿潤療法は損傷部分を乾かす事無く痛みを軽減して治す事で傷跡が残らないようにする事が湿潤療法の特性です。これは損傷部から出てくる体液を保持する事で体液中に含まれる細胞の成長や再生を促す成分の働きを促し人間本来の持っている自然治癒能力を引き出します。

湿潤療法の手順

この湿潤療法は人間本来が持っている自然治癒能力を存分に利用して治します。簡単な方法ではあるのですが間違えてしまうと効果が得られません。そこで正しい方法で湿潤療法の手順を紹介します。

1 切り傷や擦傷は水で砂・土を洗い流します。(雑菌繁殖を防ぐ)
毎日傷跡とその周辺を洗いラップを取り換えるようにして下さい。水を確保できない時は怪我した本人の唾液で代用する事が出来ます。

2 火傷は直接氷で冷やさず水で15分位冷やします。患部には馬油(又はオリーブオイル)を塗り、その上にラップを貼り付けその上から水で冷やす。

湿潤療法がうまくいかなかった時の対処法

このように簡単な湿潤療法は失敗する事はないように思えますが、よく傷口を洗ってなく傷口が化膿してしまう事があります。もし失敗したり、やり方を間違えていた場合の対処法です。

  • 傷口が白っぽく膿んでしまった場合は抗生剤軟膏のテラマイシンなどを使い対処してください。
  • 低温火傷には湿潤療法は適さないのでやめた方がいいです。
  • 大きい傷には湿潤療法は効果がないので病院に相談した方がいいです

湿潤療法は新しい治療法です。従来の傷口を乾燥させて治療するという治療法から傷口を湿らし湿度を保ったまま治療するという治療法です。傷跡もきれいになる為現在主流となりつつあります。しかし傷跡のケアは湿度を保たないといけないのでそこは十分気を付けるべきです。

湿潤療法は簡単に出来ますが後のケアを誤ると化膿する事があります。そのような時には一度湿潤療法を止めて病院に相談する事も大事です。

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